大谷良太 詩「書式」を掲載しました。

流しのシンクには汚れた皿が
山のように積み重ねられ、
今日も終わらせられなかった仕事。

これは君に宛てた書式、
腑甲斐ない私なりの
それでも信念に関する手紙だから。

   ・

詩人の主な仕事は不本意な風景に埋没しそうな自分との葛藤。日々うしろを振り返ると雑多な不純物が転がっている。そのこととの葛藤。それらを詩の中に呼び込むか否か、なれ合うかまるめこまれるか、それによって作風は変化する。(類)

20160719ss

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