2020年第1回RANGAI文庫賞の受賞者を決定しましたのでおしらせ致します。
*受賞者2名*
佐川 恭一(さがわ きょういち)さん
ショートストーリー3篇
「マルドレットの人々」「聖人」「ライジング・フォース」
沙界 夜(さかい よる)さん
現代詩「飢餓」「並列」他11篇
今回、第1回ということで宣伝もほぼSNS経由のみ、静かな募集でしたので応募作品数こそ少なかったのですが、全体にレベルが高く驚きました。
佐川 恭一さんの作品は意図的な文体変化の舵取りが素晴らしく、面白く、ストーリー運びも軽快、候補作として読み始めてすぐ、所謂「小説」然とした文学的ストーリーものに食傷気味の文学ファンに是非紹介したいと思わせてくれる作品でした。言葉の冒険が過ぎ、やや軽く遊びに流れすぎている作品もありますが、第1回RANGAI文庫賞応募作品に加え、佐川さんの過去作品からもRANGAI編集室にて何作か選び、2021年初頭に紙の本として刊行予定です。
沙界 夜さんの現代詩は、遠く血の香りのする仄暗い内面世界を非常に丁寧な言葉で表現しており、こちらも深く引き込まれました。まだほとんど投稿経験が無いということで、筆名も先日、編集室とのやりとりの中で決めたばかりです。2020年初頭、佐川恭一さんのショートストーリー集の少し後に、RANGAI文庫から紙の本として出版予定です。どうぞ楽しみにしていて下さい。
それぞれ受賞作を含む作品集が完成しましたらまたこちらでおしらせ致します。二名の受賞となりましたので今回、次席は無しとしました。受賞のおしらせの届かなかった方々も是非ひきつづきトライしてみて下さい。(選・早坂類)
**RANGAI文庫のサイトでも同様におしらせしております。**
rangai.amebaownd.com