詩村あかね/詩「夏の食卓で」

四角い視野が示す向こう側に 眠ることもゆるされない 戦場(いくさば)の 茫洋たる荒野が続いていた 傷ついたひとりの少年兵が 映し出されていた 夥しい流血が乾土に滴り 浸み込み 運ばれていく彼の視線を パンを食む夕暮れの食 … 続きを読む 詩村あかね/詩「夏の食卓で」