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千々に砕けて
忘れ果てる

静寂が
耳に痛い
泥の中の脚

沼の水は澱んでいる
そこから靄が立ち上り
やがて霧になる

刹那に水音
赤い光

残光を閉じこめた沼
光の気配が霧にまじる

numa02


オマージュ1974
写真家 小野知子の「お」、切り絵作家 竹本万亀の「ま」、歌人 榎田純子の「じゅ」をとり、北海道の地に1974年に生まれて育ったという偶然を記念し、名付けました。
それぞれの作品に敬意を表しつつ、3人でコラボレーションして作った作品を発表します。
*この作品は、本『片隅寓話』発売記念としてRANGAIの臨時ギャラリーに発表しています。

作品リスト

榎田 純子

榎田 純子(えのきだ じゅんこ)

この作品『沼』の詩を書いた人。
『片隅寓話』では、14編の物語と短歌を書きました。

竹本 万亀

竹本 万亀(たけもと まき)

この作品『沼』の写真の中の切り絵を制作した人。
『片隅寓話』では切り絵による14編の物語の挿絵と随所に顔を覗かせる生き物の切り絵を制作しました。

小野 知子

小野 知子(おの ともこ)

この作品『沼』の写真を撮った人。
『片隅寓話』では裏表紙の写真を撮影しました。

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