遮光一級のカーテン。それでも隙間からチラチラと射す光。
目覚めた瞬間「残念、今日も好きだった」と思うのがここのところの日課のようなもので、あくびの代わりにため息が出る。部屋だって目隠しをするのはこんなにも簡単なのに、どうして気持ちには目隠しできないんだろう。
恨めしげに眺めたカーテンを引き裂くように開く。
ザザッと鳴るレールの音が胸に痛い。
朝は、嫌い。
夜はもっと嫌い。大嫌い。
目覚めてもやっぱり
昨日の続きだった
零れた記憶を辿って
「ワカッテハ イタンダ」
強がり言ってみたって
想いは空回るだけで
ウンザリでも同じ夜に
堕ちる方がもう楽だよ
挑む目で重なり合う
歪みきった欲望を
弾丸で打ち抜いたら
朱い痣とSweet Pain
叶うなら殺してみて
赦されない絶望を
嘆くような感情はいらない
実際どのぐらい
傷ついていたのかを
量る術は無いんだけど
「ワカッテハ イルンダ」
この痛みは
幻なんかじゃないってことさえ
ヒネた感傷に振り回されて
硝煙反応は誤魔化すの？
戒めに口づけ合う
緑色のシンビジウム
花弁から流れ出した
あの日の嘘Sweet Pain
イカサマに掻き抱いた
ささくれだつ劣情を
嘆くような明日ならいらない
眠れないよ同じ夜に
ひとり歌うレクイエム
諦めて曝け出した
深淵まで光る果て
痛むのは孤独だから
終わりのないSweet Pain
裏切りも朽ち果てたら
全て土に還るだけ
思い通りいかないのは
そう最初からノーゲーム
本気なら穢しに来て
蔑まれる願望を
弾丸で打ち抜いたら
朱い痣とSweet Pain
叶うなら殺してみて
赦されない絶望を
嘆くような感情はいらない
作詞：まい @ellemai
作曲、編曲、動画：CHEEBOW @cheebow
ギター：nipotan @nipotan
ピアノ：tko @takhir
イラスト：輝竜司 @citrocube