全方角から飛んでくる石

天国で見ている祖母よ少しだけあっち向いててくれやしないか

お客様右手に見えていますのがあなたを殴りに向かう拳です

目の中でEが点滅してるからかこのバスガイド電池切れだよ

役割は事前に細かく決めたのに演歌の得意な奴だけが来た

少しだけ眠っててくれとか言って首絞めるなんてプロかこいつは

要求は一つだすぐに母親の作った冬瓜スープ飲ませろ

理解者が踏み台にしてくれと言い四つん這いでそう泣いているんだ

ボウリングのピン弾け飛ぶ難解な言葉を使うやつの頭上で

当たりなど初めから無い箱の中で神の仕業ではないことを知れ

「CMで走る車のタイヤってたまに逆回転かましちゃってない?」

裏切った奴らの名前を書いておくサスペンダーに、だから外すな。

なにもかもそれはなにかじゃなくすべて 現状維持だったんだよ人は

骨壷と同じくらいの用途しかない民が啜る 冷やし素麺

不良とは、優しさの事ではないかしらと太宰治のbotが不意に

頭の弱い僕の心の中だけで今日も世界がもつれ合ってる

「突入!」の合図は聞こえたそういえば演歌の奴の声に似ていた

教室のテレビで民放見たときの興奮とまではいかなかったな

並ばされおおブレネリを歌わされ全方角から飛んでくる石

普通って言われ続けてきたけれど流れる血を見よ詩だったんだよ

死んでいるぼくのからだをゆびさして「あれが僕です」と受付で言う

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