アジアの突堤に立ち、暮れて行く島々を見ていた。
冬の定刻、温かい紅茶のペットボトル。
宇宙の軒先を数えて、仔細な点検者は至る。
既に濃紺に変わり始めた空を、
流れる星。流れ行く雲。水のように過ぎて行く刻。
繰り返し繰り返し、切り付け続けた。やがて刃が折れ、
万策が尽きる。灯明が吹かれて消え、悪い輩が来る。
息子たちが腹を抱えて笑い、喃語、あけび。
「パパは何処にもいなかったよ。」口裏を合わせた
歳を取ることも罪じゃないよな。――この頃、漸くそう思える。
見えない橋を渡り、渡り終えた時に気付く。
大河。足許を流れていた
こうして生を終えることにさえ、今は何の感慨もない。
機械。変圧器。媒体。チューブ。
もうすぐやって来る! 死者たちのキャラバン!
呼び込みの上手な人が、実は隣人だったりする。
際限のない
このようにして、
さようなら、冬の