日々の記憶-1 2022年8月21日〜9月13日

2022年8月20日(土)

関東から北九州に移り十年が経った。去年、下関から呼び寄せた母の介護等を中心に、RANGAI文庫の事、自分の作品のことなど、諸々、日常を記録して行こうと思いたつ。

2022年8月21日(日)

RANGAI文庫賞作品集「ハイエース・オン・ザ・ロード」カバーデザインラフ概ね仕上がり、帯で隠れる部分でどのように遊ぶかを打ち合わせ。11時に母宅へ。歯痛が酷いとのこと。クラリスとカロナール飲んでもらい、安静に。弟が来ており、任せて戻る。

2022年8月22日(月)

カバーデザインラフを良太氏に送る。11時に母宅。訪問看護師による口腔清掃始まる。インシュリン、ベランダの花たちの水やり済ませ戻る。午後、ヒサシ君の弁当を作り仕事に送り出し、少し休憩。

2022年8月23日(火)

「ハイエース・オン・ザ・ロード」カバー、帯で隠れる部分にハイエース、巡礼、光を英文字で配置するのはどうでしょうという提案が白城さんから。良太氏に伝えると、思潮社の現代詩文庫1から10巻までの表紙をイメージしたとのこと。画像を送ってもらう。見ると文字遊びが楽しい。エッセンスだけもらい、早速Photoshopでざっとラフを作り良太氏に渡す。母宅11時。食事を運びインシュリン済ませすぐに戻る。水曜日は午後4時から訪問リハビリ。お任せして安心。

2022年8月23日(火)

11時に母宅。今日は誰も来ない日よと言うと嬉しそう。要介護2、軽く認知症あり、さっきのことをすぐに忘れる。YouTubeで由紀さおりチャンネルを流すと一緒に歌う。昔覚えた歌の歌詞は忘れない。暑い日が続いたせいかベランダの植物もバテ気味。写真は小倉井筒屋の屋上バラ園。お洒落をした2022年春の母。

2022年8月25日(木)

デザインラフを元に上がってきたPDF、む、フォント違い。フォントを共有できないのがもどかしい。私の方で画像を作ることに。夕方、RANGAI通信配信。

2022年8月26日(金)

Amazon小田原から納品依頼のあった「ダムヤーク」と「早坂類自選歌集」発送。「早坂類自選歌集」はこれで完売。4冊ほど手元に残しておく。夏バテか脈に乱れが出て、治療中の歯もなんとなく痛む。午前中に歯科大で診てもらい、CTの予約。なんと大学は10月まで空き待ちとのことなので、連携している耳鼻咽喉科でのCTとなる。

2022年8月27日(土)

不整脈続く。苦しさは全く無い。徒歩五分の循環器専門医に行く。手首に触れた医師「おお、出てるね」。心電図、エコー。24時間ホルターつけられて戻る。

最近、紙の価格が上がったせいか、印刷所の見積もり価格が随分上がっていて驚く。

2022年8月28日(日)

朝、ホルター心電図を外し病院のポストへ。Amazon大阪へ追加の「ダムヤーク」6冊発送。

2022年8月29日(月)

朝、循環器専門医へ。あまり心配のない不整脈とのこと。左肺下葉と舌区の切除をする直前、僧帽弁の腱策断裂(軽い)を起こしているので心エコーはこれまでも1年おきに受けてきたが、急遽お願いした医師が良くとても安心。11時に母宅。不整脈を心配してくれる。午後、耳鼻咽喉科に行きCT。痛みの発生している部分に白い点が見える。どうも抜歯した後に何か残っているらしい。9月の歯科大の診察までに痛みがおさまれば良いが、しばらく様子見。

2022年8月30日(火)

短歌同人誌「かばん」から依頼を受けていた歌集評送る。

2022年8月31日(水)

座り作業が多いせいか腰痛がひどく手持ちのカロナール飲む。運動がてら母の秋物パンツの裾上げをしてもらった黄金商店街の店へ取りに行き、閉店を控えたブティックの大葉さんと立ち話。夕方、母宅、訪問リハ。

2022年9月1日(木)

最近ヒサシ君がハマっている成田悠輔氏のyoutubeを横から眺めながら、あのユニークなメガネは彼の鼻を含めて仙厓の「丸、三角、四角」になっているなとぼんやり思う。しかし今日は体全体が痛む。風邪か? 手持ちのクラリスとカロナール。子豚が皮を剥がれ丸裸で生きているおかしな夢を見る。腰痛もひどく手持ちの湿布を貼り、おばあちゃんの香り。台風11号が近いせいかもしれない。夕方、成田悠輔氏が「Lantern」という冊子にポエムを書いたというツイートがタイムラインに流れてきたのでヒサシ君も読みたかろうと探す。50名限定でプレゼントをしているらしい。しかも祖父、袈裟夫さんの故郷、佐久市が舞台のキャンプ冊子ということ。体調不良でぼーっとしていた勢いで編集部にツイッターDMで申し込むと残念、すでに締め切られていた。しかしとても丁寧なDMでの返信。

2022年9月2日(金)

どうも夏バテひどく続けておかしな夢を見る。電車待ちをしていると知り合いらしい男性、ふざけて通過電車ぎりぎりに立ち、何度目かで電車に接触、ホームの端の蛇腹に押し付けられて笑っている。彼の片腕が肩から鮮やかに切断されており断面が見える。彼は死ぬだろうと思いつつ私はそのまま出勤する。疲れる夢。体のメンテナンスが必要なようなので、ここ一年頭痛でお世話になっているクリニックへ偏頭痛薬のアマージは不整脈があっても飲めるか否か確認がてら行き、問題ないと言われ、同院整形でウォーターベッドともう一台よく名前のわからない機具の中に入ってしばらく寝てくる。母同伴し、同院で認知症薬を出してもらう。

2022年9月3日(土)

11時、鯖の煮付けと味噌汁を母宅へ運び、午後、古い本、手紙の取捨選択をする。手紙、書評を書いた新聞、江口透くんと作った掌サイズの「庭」など。祖父の袈裟夫さんの日記が面白く読みふける。信濃毎日新聞の自分の顔写真、こんな顔していたっけと珍しく眺める。

2022年9月4日(日)

休養日。

2022年9月5日(月)

強風。先日薬局で品切れしていた母の認知症治療薬を薬局に取りに行く。11時訪問看護、母のバイタルチェックと口腔清掃。午後、RANGAI通信配信。

2022年9月6日(火)

強風は昼前に静かになる。不整脈は落ち着いてきた。良太氏から見本刷り入稿の電話。印刷所へ代金入金。

2022年9月7日(水)

11月に引っ越し予定なので本棚を新調したいのだがなかなか良いものがみつからない。11時、母宅へ食事を運び薔薇のノヴァーリスを剪定。午後は訪問リハと訪問看護に任せてゆっくりする。

2022年9月8日(木)

朝10時、500円のボランティアタクシーで母を糖尿内科へ運ぶ。母、タクシーで歌を歌い始める。ボランティアさんたちはおとなしい。「歯科はどう?」と母が40年来お世話になっているM医師。「A1c7台まで抜歯できないらしいのです」と言うと「厳しいねぇ」と笑う。気持ちの良い医師で和む。これまで長年高すぎたA1cはなんとか少しずつ下がっており、歯科での抜歯が可能になる日も近い。帰りがけホームセンターで花を買い、病院前のガストでランチ。モノレールで片野まで戻り、駅からの道、公園で休みつつ母宅まで送ってくる。こい瀬さんから「こい瀬すーぷ」数十冊希望とのこと。楽しく箱詰めして健やかに寝る。

2022年9月9日(金)

続けて母、歯科通院。ボランティアタクシーで歯科大へ。奥歯の抜歯が最終目的なのだが、前歯の治療をされて出てくる。歯科大のそばに額縁屋さんを発見。帰りのタクシーの予約時間までの間に立ち寄ってみる。店内ユニーク。雑貨コーナーで小さなガラスの小鳥を三羽購入して帰る。

2022年9月10日(土)

引っ越し先の家具の配置を決める為、購入前の部屋を見せてもらう。リフォームする箇所をヒサシ君とチェック。夕方「こい瀬すーぶ」をこい瀬さんに発送。

2022年9月11日(日)

腰痛なかなか手強い。母の血糖値が妙に高く不思議に思っていると毎日曜日に弟に頼んでいる週一回のインシュリンを忘れていた模様。抜歯もなかなか遠い。

2022年9月12日(月)

11時に訪問看護。いつもながら明るくて助かる。ベランダに置きっぱなしだったコスモスの苗をようやく8号鉢に植える。元気に育て。

2022年9月13日(火)

50名プレゼントが締め切られていたはずの「Lantern」が突然届きびっくり喜ぶ。しかも創刊号から3冊。全ページカラー、手触りがとても良くレイアウトも美しく、しっくりくる。ヒサシくん早速、成田悠輔読みふける。私は古いものから順番に読んで、2022年Autumn号の編集後記でようやく「Lantern」の成り立ちと背景が読み取れた。母が長野へ行きたいと言うのでyoutubeで風景など探して流していたこともあり、これはとてもありがたい。


日々の記憶-2 2022年9月14日〜10月13日
http://rangai.main.jp/archives/8684

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