ゲストに新居昭乃さんをお招きしました。

「あの日々がずっと続くと思っていた」とリフレインする「悲しき天使」。少女時代の新居昭乃さんの思い出がせつなく語られます。昭乃さんの透明感あふれる歌声は沢山のファンを惹き付けてやみませんが、エッセイの言葉たちもサワサワと風に吹かれるような涼やかな印象で、内容のせつなさと相まって、そうだったのか、と、読後しばらくぼんやりしてしまいます。添えられた絵は、昭乃さんが子供時代に住んでいた団地の灯りを、堀万里さんが描いてくれたものだそう。

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以下、余談です。早坂類がまだ「青木景子」として活動していた頃、昭乃さんの曲に詞を書かせて頂いたことがありました。もう30年も前のこと。昭乃さんの活動がわたしの立ち位置から見えなくなった時期、いただいたデモテープ(カセットテープの時代でした)を密かに繰り返し聴いてすごしていました。おもえば当時の私の作品には新居昭乃作品の色彩がどこかしら滲むように忍び込んでいるようなのです。それから11年。突然のアルバム発売。そのころにご縁が復活し、さらにこれからも続いてゆくということ、ほんとうに奇跡のようです。(類)

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新居昭乃さんによるエッセイ「悲しき天使」、こちらからどうぞ→http://rangai.main.jp/archives/4366

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