北九州リアルRANGAI新展示のお知らせ
【カムイ絵巻】 作品解説
榎田純子と竹本万亀は、北海道の東部に住んでいます。
釧路湿原、根室納沙布岬、野付半島、知床、阿寒湖、摩周湖、有名な景勝地が近くにあって、丹頂鶴、エゾシカ、キタキツネなどを日常的に見るような場所で暮らしています。
北海道は、アイヌ語の地名がつけられている市町村が多く、例えば、羅臼=アイヌ語の「ラウシ」(獣の骨のある所)、標津=アイヌ語の「シベツ」(鮭のいる所又は大川の意)、別海=「ベツ・カイエ」(川の折れ曲がっている)、根室=アイヌ語「ニムオロ」(樹木の繁茂する所)から転訛と根室管内だけでも、アイヌ語由来の地名がいくつもあります。
北海道に生息しているシマフクロウやヒグマは、アイヌの人々にカムイとして敬われていたそうです。カムイとはアイヌ語で「神」を指します。しかしアイヌの人々の呼ぶ「カムイ」とは、日本人の思う「神」とは違うのではないかと感じていました。
そんな折、図書館で開いた本に『「カムイ」は「人間(アイヌ)」以外の様々な動物や植物、川、太陽、風といった自然界の中でも特に大きな力を持つもの。一般的に自然界のさまざまな生き物たちのことを指すとともに、その生命体が持つ超自然的な力への敬意を含んでいます』という一節がありました。
自然界にありのままの姿で生きているものこそがカムイなのだろうと思い、竹本万亀さんにカムイの切り絵をお願いしたら、見事にここにカムイの姿が現れました。
どうぞ、カムイの持つ超自然の力をゆっくりたっぷりご覧あれ。
(榎田純子)
「カムイ絵巻」展は、平成28年5月1日~6月26日までの開催です。
展示レポートを下記の頁に掲載しています。
http://rangai.main.jp/archives/4744
**小倉駅からリアルRANGAIまでの道のり**
・JR小倉駅下車、ホーム階段をのぼり、改札(3F)を出て「小倉城口」へ。
・エスカレーターを降り、アコムとホームメイトの看板をめざして進みます。
・さらにエスカレーターを降り地上へ。シロヤ(小倉の名物パン屋)が見えてきます。
・シロヤの前を通り、赤煉瓦(ケーキ屋)を過ぎ、
・吉野家の角を右に曲がります。
(直進した方が近いのですが、雨の日は濡れますので天蓋のある通りをのんびり行きましょう)
・吉野家を右に曲がるとすぐにマツモトキヨシが見えてきますので、その角を左へ。
左へ曲がったら天蓋の下をひたすら直進して下さい。
(不安になったら左に見えるモノレールと並行に進んでいればOK)
・交差点(平和通り)をひとつ越えます。
・さらに直進し、ファミリーマート、百万両(布地屋)、エコロ(古着屋)、を過ぎ、
旦過市場の入り口が遠く見えてきたあたりで左手に「北九州まなびとESDステーション」の文字を探して下さい。
・エスカレーターで二階に上がり左へ。
・「HARUMI」(プリザーブドフラワー)のさらに奥、
突き当たりの小さなスペースが「RANGAI」です。おつかれさまでした。
(駅からゆっくり歩いて7分ほどの道のりになります)
*リアルRANGAIについて*
通常、無人です。火曜日と金曜日の午後1時から5時まで、早坂類が在廊予定ですが、都合で行けない事もあります。早坂の居ない日も展示は自由にご覧頂けます。RANGAIメンバーの実際の作品に触れて頂く為に設置したスペースです。遠く他県からも観にいらっしゃいますが、小さな場所ですから旅の「目的」ではなく、「ついで」にお立ち寄り下さい。テーブルと椅子はご自由にお使い頂けます。キャンディー付き。お飲物持ち込み可。
*作品のご購入について*
販売可能な展示作品(額入りなど)については、ご注文用紙を置いてありますのでご記入の上ミニポストに投函して下さい。展示期間終了後のお渡し(配送)になります。
*リアルRANGAIで困ったことが起こった場合や小物のご購入に関して*
大変小さな場所なので作品にカバンが触れて落ちてしまったなどハプニングも起こりえます。そんな場合はお隣のアンティークショップの女性にお声がけ下さい。優しく対処して下さいます。ポストカードなど、小物のご購入もお隣へお声がけ下さい。
*火曜日と金曜日の午後は行けないけれど早坂に居てほしいというわがままな方*
こちらのメールフォーム「コンタクト」からご連絡いただければ多少の融通はききますのでトライしてみて下さい。http://hayasakarui.com/
*リアルRANGAIでは作者へのラブレターを受け付けています*
ミニポストへ投函して頂くと作者に届きます。テーブルでお便りを書きながらゆっくりお過ごし下さい。(る)