大谷良太 詩「舵――って来る夏に」を掲載しました。

(ねえ、彼方だっけ? 彼方だっけ?)
律動を海峡に広げて、
翼が凍り付く。深く、
波状を押して進む。――絶対の、
約束。

海峡が隔てるふたつのいのち。海の向こうへと女を見送る曖昧な別れ。また逢うかもしれない、逢わないのかもしれない、すこし拗ねたような男を残して去ってゆく。夏の終わり。(類)

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