両手の鎌をもたげた攻撃の姿勢のままに、羽根をざんばらと拡げて立つかまきり。こんなふうに白刃を一閃して、苦しむものの当体、苦悩のかたまりを切り払ってしまわなければならない。その時に「白煙」と化したかまきりの脳中の思考は、まだそこいら辺を漂っているかのようだ。(本文より)
http://rangai.main.jp/archives/6425
さいかちさんの文章はいつも深くて重い。
本文にある安井浩司の全句集(沖積舎)はこちら。(類)
https://www.amazon.co.jp/dp/4806016586