バルトと言えば「明るい部屋」や「零度のエクリチュール」「恋愛のディスクール」「テクストの楽しみ」あたりまで読んで安心していたけれど「Incidents」、邦題「偶景」は知らなかった。「佐藤りえさんの手仕事(と言って良いのか…)、新作を掲載しようとする度、作品とその解説に興味深く見入ってしまい作業がなかなか進まない。今回の作品はほぼ全ページにおいて、ページ毎にそれぞれ別な紙を使用しているとのこと。……普通ではなかなか思いつかない。邦題「偶景」、すでに本棚は満杯だが早速手に入れてみることに…。文末に佐藤りえさん個人の「文藝豆本ぽっぺん堂」へのリンクがあるので、制作についてのお話をもっと知りたい方はそちらへもどうぞ。(R)