佐藤りえ 作品 / 造本の旅人・2 『春』安西冬衛×『海峡』辻征夫 かねてから「ただ一編の詩を納めた本」を作ってみたい、と思っていた。二つ折り、三つ折りのようなものでなく、表紙と本文を備えたそれなり厚みのある「本」にしてみたかった。UVレジンというものを手にしたとき、この素材はそれを実現するのにうってつけだ、と思った。透明なレジンの中に言葉を封じ込めたらいいんじゃないか。 透明なレジンに閉じ込められた蝶々(てふてふ)の詩。韃靼海峡の水を想わせるレジンの内の気泡。造本家の、美しく透明な冒険の旅。(2015.09.12 更新) http://rangai.main.jp/archives/3603 ページの上部に戻る