バッシュ

菜園が手入れされ収穫されて行く様子を
金網越し見てるひなた
おどけた君の口覗く白い歯が
堪らなくエロチックだ
滴っていないのに滴るしずく
イメージが淡い藤棚を揺らして。
ごらん、便覧のうたを
何故躊躇っている〝じゃあね〟
柔かい横腹にキスを浴びせたら
僕のバッシュも笑いながら駆けて行く
二人だけ、可愛い膝小僧になってさ、ああ、
せつない我らの日々浸かれたらいいのにな
過りくだって
夏至を志す
君としたこと、全部憶えておく、じゃあね、
じゃあね、坂道を下ってく
洗い残した皿の脂に
溜ったひかりみたいだ。
根気強く思う。――根気、
つよいと思う。じゃあね、
じゃあね、――君がペダルをゆっくりと漕いで。
有り余る不滅を僕たちは駆けてく

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